第4章 タイムスリップ?!
るる「…乗るんですか?」
この馬どう見ても本物だ…。動物園でしか見たことないし、乗ったこともないよ?!キャリーバッグはどうしよう?!
政宗「当たり前だろ。…よっと。」
るる「わっ!」
政宗役が馬の上から私をキャリーバッグごと軽々と持ち上げ、馬に乗せる。
政宗「さっきから何持ってるんだ?」
るる「キャリーバッグといって猫が入っています。」
キャリーバッグを覗いてみるとルナは小さな身体を震わせていた。まだ怖がってるみたい…。
政宗「帰ったら見せろよ。少し飛ばすからしっかり捕まってろよ。」
るる「え?!」
秀吉「お、おい待て!1人で行くんじゃない!」
私の返事も聞かずに政宗役は馬をものすごいスピードで走らせる。私は必死にキャリーバッグを抱えて馬にしがみつく。秀吉役が追いついてきた。
秀吉「お前、何で信長様から逃げた。まさか本当に信長様を襲った犯人なのか?!」
るる「違います!」
政宗「ははっ!信長様から逃げたのか。やっぱり面白いやつだな!」
るる「私は幸いを運ぶことは出来ない普通の人間なので!帰らせてください!」
秀吉「だめだ。信長様のご命令は絶対だ。」
るる「そんな…。」
私はやっとこれはドラマの撮影やドッキリの撮影なんかじゃないと気づいた。それじゃこの状況は一体…?
ぐるぐる考えているうちに私たちは安土城に到着した。