第4章 タイムスリップ?!
るる「え?!」
何でそうなるの?!
信長「やめろ秀吉。光秀がここへ来た思惑はどうあれ、俺は無事だ。」
秀吉「…っ失礼しました。」
秀吉役は刀を収める。
確か豊臣秀吉って織田信長の忠実な家臣だったけ…。細かいところまでクオリティーがすごい…。
信長「貴様らは少し黙っていろ。俺はるるに話がある。」
るる「え?私ですか…?」
秀吉役と光秀役はすっと左右に控え、信長役が私に近づいて来る。
信長「貴様は未来から来たと抜かす大たわけで、俺の命の恩人だ。幸いを運ぶ娘に違いない。気に入った。」
るる「…はい?」
えっと…。今色んなことが一気に起こりすぎて頭の中がパンクしそうなんですけど…。多分どのドラマでもこんなシーンないよね?大河ドラマなんか観たことないけど!ということは…ドラマの撮影じゃない!?なら絶対ドッキリ番組の撮影だ!!
るる「あの…!ドッキリ番組ですよね…?」
信長「…は?何を言っている。」
るる「…ごめんなさい!!」
秀吉役が伸ばした腕をすり抜け、陣営を飛び出した。走っていると誰かにぶつかってしまった。
るる「わっ…!」
??「ん?何だお前。」
るる「ごめんなさい〜!!」
走って逃げようとするけど結局捕まってしまった。陣営に連れて行かれる。
??「お前みたいなやつが何でこんなところにいるんだ?」
るる「…分かりません。」
??「分からない?」
しばらくして陣営に到着した。
秀吉「政宗!!どこ行ってたんだ!」
政宗って…この人伊達政宗?!
政宗「ちょっとな。それより、面白いやつ拾ってきた。」
秀吉「お前は!るる!」
政宗「何だ。知ってるのか。」
秀吉「信長様を救ったらしい。安土城に連れて来いという命令で今から探しに行こうとしていたところだ。信長様は光秀と三成と一緒に先に帰られた。」
政宗「へぇ。るるか。こいつが信長様を…。」
もう何なの?!どこまでドッキリ番組なの?!ていうか私、安土城に連れて行かれるの?!
秀吉役と政宗役が馬を連れてきた。
秀吉「よし行くぞ。」
政宗「るる、お前は俺の馬に乗れ。」
馬にまたがった政宗役が言う。