第4章 タイムスリップ?!
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天幕というテントみたいなところで着替えを済ませ、お寺の近くに急遽つくられた陣営へ案内された。三成さんは家臣の人と話があるようで陣営を出て行った。誰もいない陣営で織田信長と2人きりになる。
これってドラマの撮影じゃなくてドッキリ番組の撮影かな?織田信長役と石田三成役の人が仕掛け人で私がターゲット?何日か前にテレビで観た某ドッキリ番組を思い出してみる。
芸能人が落とし穴に落とされたり、部屋に入った途端に○×クイズが始まって○と×が書かれた壁が迫って来るやつとか観たことあるけど…。これは新しい企画かな?『もし有名な歴史上人物に出会ったら!』みたいな?でもどこから?火事のところからだとしたら本格的すぎない?あのメガネの人は?
ぐるぐる考えているとふと視線を感じた。隣を見ると信長役の人が私の持っているキャリーバッグを珍しそうに見ている。
信長「それは何だ。」
るる「キャリーバッグですよ。」
信長「きゃりーばっぐ?中には何が入っているのだ。」
この企画結構凝ってるんだな…。この役者さんすごく演技が上手い。確かにこの時代の人はキャリーバッグ知らないもんね…。
るる「猫です。」
キャリーバッグを開けて中に入っているルナを見せようとするけど信長役の人を威嚇してなかなか出て来ない。
ルナ「シャー!!」
るる「ごめんなさい!怯えているみたいで…!」
キャリーバッグの蓋を閉めたとき、1人の男の人が静かに入って来た。
??「ご無事でしたか。」
信長「光秀…?」
え!光秀って明智光秀?!本能寺の変の犯人の?!この人も仕掛け人なの?!
光秀「敵に狙われていると聞き、馳せ参じましたが…慌てる必要はなかったみたいですね。」
信長「笑わせる。貴様が慌てたことなど一度たりともないだろう。」
2人の会話を聞いているとまた男の人が入って来た。