第3章 - 桐皇学園高校 -
青峰side
ん?私服の女?
体育館のドアのところで中を覗いている女が2人
誰かのファンか?
「誰だ?てめぇら・・・」
すると、ダークブラウンで軽く巻いたセミロングの女が、
「君こそ、だぁれ?ってか、ふつう聞いたほうから名乗るでしょ」と言った。
「俺は、青峰大輝」
その女は、俺を知ってろのか知らないのか、
聞いたわりには興味なさそうに、
「ふぅん・・・あたしは黒瀬由莉。よろしく♪」と言った。
そして、さっきから一言もしゃべっていなかった、
栗色のストレートのセミロング、右だけ編み込みをしている女は、
「私は、黒瀬瑠依。由莉の姉です。よろしくね♪」と言った。
何故か始まった自己紹介が終わると、
俺は、マイちゃんを思い出し、体育館に入り、その姉妹と別れた。
その時、俺は気付いていなかった。俺が自己紹介した時、黒瀬瑠依が
「へぇ・・・青峰大輝、か・・・」と、つぶやいていたことを。