• テキストサイズ

彼が異常ですが怖いので何も言いません。

第8章 重たいので…


*


「あ、おかえり~。」


それから5分後にコウちゃんは帰ってきた。


「あの女の子、どうしたんですか?」

「…」



彼は何も言わず、私の後ろに座り抱きしめた。



「!…」

「…菜月。」

「…?はい…。」

「……好き。」

「…」

「…」

「……え?」



沈黙が訪れたあと…気の抜けた一文字が出てしまった…。



「…俺と付き合うか…?」

「プッ…!」

「フフフッ…。」



イチさんとシュウさんがクスクスと笑っていた。



「…ふふっ…。」



思わず私も笑ってしまった。



「…なんで笑った…?」



背中に押し付けている彼の額が熱い。きっと頬も赤いんだろう…。



「い…いや…!ふふっ…!」(上から目線…かつ初めて言われた好きって言葉…可愛い…。)

「へ、返事は…?」

「…私でよければ、ぜひお付き合いしてください。」

「…ん。」

「はははっ!!おめでとうコウちゃん!上から目線な告白…だねっ…!クククッ…!!」

「おめでとうございます…!…フフッ…。」



2人にも祝福され、なんとか恋人同士になることになった。出会った頃と少し変わっており、彼は少し子供っぽくなっていた。
/ 162ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp