第12章 【番外編】 東雲紘太という男
そして、怪しいものは一切見つからなかった。でも怪しいと睨んだそいつは俺を見逃さず…帰り道、付けられたりもしたが、他より身体能力は優れていたため、建物を使ったりして上手くまいた。そしてその警察に俺は22になるまで目をつけられることになった。
*
それから…22になった時。俺の人生はまた変わり始めた。面倒な女に絡まれ、家に連れ込んだ。そのうち、殺す予定だった。女の股にローターを突っ込み、耳障りな声を発するそいつをタバコを吸いながら眺めていた。
ピーンポン……
「…?」(今日はシュウともイチとも予定がなかったはず。)
玄関に向かってドアを開けた。
「…!」
そして…そこに立っていたのは………
内心たまらない感情。手に入れたくて仕方なかった人。
「あ、あの…リョウの…えっと…元カノさんは……っ…!?」
END