第6章 関係
「え…っと…。」(逃げれない…。)
「…」
「…し…知らない人に…キスされた…ので…ビックリしただけです…。」
「!…」
「で…でも…逃げてきた…んっ…!?」
「ん…っ…。」
私の頬に手を添えると、角度を変えて何度も何度もキスをしてきた。
「ん…っぁ…んんっ…ぅ…//////」(苦しい…っ…。)
唇から離れると、今度は首筋に噛み跡を付けられた。
「いっ…!」
口の端に付いた血液を舌で舐めとった。
「ん…っ…ぅ…!/////」
何度も何度も唇にキスをされた。でも体を触ってくることはなかった。
「はぁ…はぁ…っ…//////」(キスだけじゃ…物足りない……。)
自分がどんどん欲張りになっていく…。
*
「菜月。」
「はい…。」
「シュウとイチが来る。」
「あ…わ、わかりました……飲み会…ですか?」
「ん…。」
私は冷蔵庫を開けてお酒を確認した。かなりの量があったので買いに行かなくても大丈夫そうだった。