第1章 出会い
あぁ…終わった……。あんな奴の頼みを受けるんじゃなかった。
「ねぇぇ…!こぅ…たぁ…!もっとぉ…!!もうっ…入れてぇ…!めちゃくちゃにしてぇ…っ…!!♡♡」
「…チッ…。」
彼は彼女の前にしゃがみ、吸っていた煙草を彼女の膝に押し当てて消した。
「っああああっ!!!」
「!?…」
さっきとは違う悲鳴を上げ、今度は泣きだした彼女。
「誰が喋っていいって言った?うるせぇよ。」
「っぁあぁ……。」
「…」(今なら…逃げられる…のに……怖くて…足が動かない…。)
ここにいたら確実に私も彼女のようになってしまう……。
「…」
すると彼は机の上にあったナイフを手に取り、彼女の心臓めがけて突き刺した。
「!?…」
「っ…ぁ…。」
彼女はその場に倒れた。血が床に広がり声も上げずに彼女は息を引き取った。
「っ…はぁ…はぁ…。」
人が目の前で死んでいるのに…彼はそれに動じたりしない…。しかも今…彼は簡単に人を殺したのだ……。
想像していた人より…ずっと"ヤバい人"だった。