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彼が異常ですが怖いので何も言いません。

第6章 関係


「そういや、菜月ちゃんはコウちゃんのとこ自分から行ったんでしょ?なんでコウちゃんの家わかったの?」


みかんを食べながらイチさんが聞いてきた。


「あっ……いえ…もともと知り合いの元カノさんが紘太さんと知り合いで……その知り合いが元カノに着替えを届けてほしいって頼まれてたみたいで…。」

「ほうほう…。」

「…でもその知り合いは…紘太さんに会うの嫌だから…って…私に押し付けて来て…。」

「な~るほど。そんでコウちゃんと会ったわけだ?凄い偶然だねぇ…。でもずっと気になってたんだけど、コウちゃんってなんで自分から会いに行かなかったのかね?脅せば菜月ちゃんついて来そうなのに。」

「…」(多分…ついて行っちゃうと思う…。)

「強引は嫌だったんでしょう、きっと。」

「え~?じゃあ薬で気絶とかは?」

「それも強引でしょう…。」

「…」(会話が恐ろしい…。)


いつの間にかイチさんの前にはみかんの皮が4つも…。



「そういえば、無事かね、あの女の子は。」

「そんなこと聞かなくてもわかるでしょう…。」

「…女の子…?」

「え?うん、女の子に追い出されちゃったんでしょ?さっきシュウちゃんから聞いた。」

「あ…え……でも無事って…どういうことですか…?」



私が聞くと2人は顔を見合わせた。
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