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彼が異常ですが怖いので何も言いません。

第6章 関係


*


「着きましたよ。」

「!…」

「2人で住むにはちょっと狭いですが…まぁ狭い方が私的にはいいので。」

「…?」


2人が住んでいるのはアパートだった。紘太さんの部屋みたいに薄暗くなく、ちゃんと電気が付いていた。床も綺麗でリビングと寝室の二部屋があるらしい。


「シュウちゃんん…腰痛いって~……あれ!?なんで菜月ちゃんがここにいんの!?」

「あ…す、すみません…少しだけお邪魔します…。」

「いや…いいけど……いいの?コウちゃんに怒られない?」

「だ、大丈夫です…多分…。」



パンツにTシャツを着たイチさんが頭をかいて寝室から出てきた。



「すみませんね、ちょっと寝室は散らかっているので、リビングにいてください。」



微笑みながらすごい勢いで襖を閉めた。



「…」(さ…察した……。)



こたつが付いていてとても暖かかった。



「…」(こたつ…最高…。)

「みかん食べますか?あっ、こら、イチ…食べすぎです…お腹痛くなりますよ?」

「えぇ…大丈夫!」

「腰痛いのはどこいったんですか…。」

「痛かったけど…へーき!!」

「はぁ…。」



とても賑やかだった。
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