第6章 関係
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「着きましたよ。」
「!…」
「2人で住むにはちょっと狭いですが…まぁ狭い方が私的にはいいので。」
「…?」
2人が住んでいるのはアパートだった。紘太さんの部屋みたいに薄暗くなく、ちゃんと電気が付いていた。床も綺麗でリビングと寝室の二部屋があるらしい。
「シュウちゃんん…腰痛いって~……あれ!?なんで菜月ちゃんがここにいんの!?」
「あ…す、すみません…少しだけお邪魔します…。」
「いや…いいけど……いいの?コウちゃんに怒られない?」
「だ、大丈夫です…多分…。」
パンツにTシャツを着たイチさんが頭をかいて寝室から出てきた。
「すみませんね、ちょっと寝室は散らかっているので、リビングにいてください。」
微笑みながらすごい勢いで襖を閉めた。
「…」(さ…察した……。)
こたつが付いていてとても暖かかった。
「…」(こたつ…最高…。)
「みかん食べますか?あっ、こら、イチ…食べすぎです…お腹痛くなりますよ?」
「えぇ…大丈夫!」
「腰痛いのはどこいったんですか…。」
「痛かったけど…へーき!!」
「はぁ…。」
とても賑やかだった。