第6章 関係
「!…」(彼女…さん…。)
「…アンタ何?紘太のセフレ?そんなわけないわよね、浮気なんて…そんなことされてたら…私……。」
歯を食いしばって握り拳を作った。片手に持っていたモンスターが少しだけこぼれた。
「あ…の…。」
「何?」
「か…彼女さん…なん…ですか…?」
「そうよ?告白とかはされてないけどね、もう彼女みたいなもんよ。」
「っ…。」
嫌だ……。
確かに…付き合ってない……
今の関係は……セフレ……?
セフレ…のようなものだ……。
"好き"とか"愛してる"なんて言葉を言われたことがない……。