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彼が異常ですが怖いので何も言いません。

第4章 恐ろしさ


スーパーに着き、カートにカゴを積んでお店をまわった。


「…」(なんか…可愛い…。)


カートを押している紘太さんは人を殺すような人になんて見えなかった。黒マスクをしていたけれど、わかる人にはわかってしまうらしい。


「…」(卵3パックも買ってる……あっ…プリン…ヨーグルト…ミルクティー……私の好きなものばっかり…。)

「菜月。」

「!…はいっ…。」

「酒、好きなの持ってきて。」

「あ…はい…。」



20歳なのでお酒は飲めるけどそんなに強い方ではない…。



「…」(カシスオレンジと……何にしよう…。)



選んでいる横で紘太さんは色んなお酒をカゴの中に入れていた。ウィスキー、ワイン、リキュール、缶チューハイ、ビールなど…。



「…持ってきました…。」



カゴの中に缶チューハイを2本入れた。



「…」(こんなにたくさん買って大丈夫かな…お金足りるのかな……持てるかな…。)



かなりの量を買っていた。



「お会計が14712円になります。」

「…」



彼は無言でお金を出し、お会計を済ませた。買ったものを袋に入れている最中、彼は誰かに電話をしていた。
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