第4章 恐ろしさ
*
「お、お待たせしました…!」
「お、お疲れ様です…!」
「う、うっす…!」
「!…」
袋詰めが終わったタイミングでちょうどやって来たのは3人組の金髪の高校生達だった。
「これ、持て。」
「う、うっす!」
どうやらこの3人に荷物を持たせるらしい。
「!…わ、私も持ちます…!」
さすがに彼らだけには任せられない…。
「いやっ…!大丈夫っす!」
「俺ら持ちます!」
「でも…」
すると後ろから手を握られた。
「!…」
「…」
紘太さんが私の手を握って歩き始めた。
「…」(申し訳ない……ごめんなさい…3人組さん達……。)
*
「ご苦労さん。」
「うっす…!」
「はぁ…はぁ…。」
「う…っす…。」
結局家まで運んでもらった。肩で息をしている3人に買ったジュースを1人1本ずつ渡していた。
「い、いいんすか!?」
「あざっす!」
「あざっす!!じゃあ、失礼します!」
3人は帰って行った。
「…あの人達は…?」
「…」
彼は私の質問を無視して買ってきたものを冷蔵庫に入れた。