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彼が異常ですが怖いので何も言いません。

第4章 恐ろしさ


「ね、ねぇ…その…東雲さんって人は…どんな人なの…?」

「どんな…って…前言った通りだよ。あの人に関わったらろくなことねぇんだよ。周りの奴らも墨入れてもらう時だけ関わっててそれ以外は全く関わらないし…。」

「…そう…なんだ…。」

「てか…璃乃のスマホにも連絡つかねぇし……なぁ…も、もしかしてさ…璃乃…殺されたんじゃ……。」

「し…知らないよ…そんなの…。」

「っ…俺…東雲さんのとこ行って聞いてみようかな…。」

「!…や、やめた方がいいって…。」

「でも…っ…!心配だろ…。」

「……もう…忘れて…。」

「は…?」

「…璃乃さんのこと…忘れた方がいい…。」

「は…はぁ?なんで…おま」

「!…」



耳から離れたスマホ。振り向くと紘太さんが立っていた。



「っ…あ…。」

「…お前、誰?」

「!…」

「…あ?」


何を話しているのかわからなかった。



「…なんでもいーけど…コイツに近づいたら殺す。」



彼はそう言い電話を切ってスマホをソファーに投げた。



「!…」



私の前に座り、机の上に会った煙草に手を取って火を付けた。



「…ふーっ…。」

「っ…。」



私の顔に煙を吹くと目を見つめられた。
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