第2章 異常な愛
「…」(誰かの誕生日…?いや…でも紘太さんの誕生日…知らない……え…いや…でも……もしかして……?)
震える指で私の誕生日の数字を入れた。
「!?…」(解除できた…。)
すると背後で物音がしてドアが開いた。
「何やってんの?」
「っ…!?」
急いで画面を消し、バスタオルの上にスマホを戻した。
「ご、ごめんなさ……っ…!?」
振り向いて謝罪をしようとするも、彼は全裸。
「ご…ごめんなさ…っ…/////」
目を手で隠して謝った。
「…バスタオル取って?」
「は…はい…っ…!////」
スマホをどかしてバスタオルを渡した。
「ん。」
彼は私の額にキスをして体を拭いた。
「っ…//////」
私は急いでお風呂場から出た。リビングに戻り、ソファーに腰をおろした。
「…」(ビックリした…。怒られるかと思った……。)
ロックは解除できたものの、肝心のスマホの中身を見れていない。