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彼が異常ですが怖いので何も言いません。

第12章 【番外編】 東雲紘太という男


独学。書類を書きたくない者、親にバレずにいれたい未成年など、対象は絞った。人数を広げて、彼女の情報を集めさせた。部屋に監視カメラ、写真、情報……言う事を聞かないもの、逃げ出すものはイチに殺させた。そいつらの位置情報はシュウが全て把握済み。

どれだけ殺しても俺らが警察に捕まらない理由は、そもそも遺体を発見させないこと。遺体を発見させなければ行方不明で事は片付くし、もし発見されたとしてもイチは指紋や痕跡を残したりなどヘマは一切しない為、警察も追い用がない。


「…」


そして俺が19になった頃だった。


「おい。」



コンビニで買い物を終え、店を出た瞬間、ある男に声をかけられた。



「…」

「……最近この辺りで、殺人事件があったのだが、君は何か知らないかね?」



口調からしてその男は、明らかに俺を疑っています。という口調だった。警察。



「…さぁ、知りません。」


一言そう言って俺は歩き始めた。


「待ちたまえ!」

「…」

「…荷物検査、させてもらえるか?」
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