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彼が異常ですが怖いので何も言いません。

第12章 【番外編】 東雲紘太という男


*


それからの時の流れは早かった。俺達は好きなことを自分の手で出来るようになった。イチはあいつを殴った頃から様子は変わり、怯えることがなくなった。笑いながら人を殺し、いつも笑っている。シュウはパソコンを扱うのが上手く、ハッキングを簡単にしてしまう。敬語で、怒った表情など見たことはなかったが、この中で1番怒らせたらやべぇのはシュウだ。


「…」



色んな奴らに目を付けられないように……生きていこうと思ったが、そうもいかなかった。気になって仕方がない。俺とイチ、シュウだけで動くには限界がある。



「…なぁ。」

「ん~?どうしたのコウちゃん。」

「…?」

「…俺、人にタトゥーいれようと思う。」

「…へ?」

「…え?」



あのシュウでさえ、唖然としていた。
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