第12章 【番外編】 東雲紘太という男
この施設に来て、そう時間が経っていない中わかった。
ここは地獄だ。
何をするにも、全部”作業”
*
逃げ出そうにも、逃げられない。
「…大丈夫…?」
「…あぁ…。」
「…すみません、きちんと話していませんでした。」
「…いい、謝んな気持ち悪ぃ。」
そして、シュウやイチから話を聞いた。
この施設は、いわば…実験施設。人間は、どのようなものまで食べられるのか、どの痛みまで耐えられるのか、どうすれば…不死身になるのか……。実験台は俺らと”お友達”
あいつに呼ばれ、連れて行かれたら最後、もう二度と、そいつは戻ってこないらしい。呼ばれる年齢はバラバラ。実験内容はアイツの気になること全て。この部屋と食堂以外は全部アイツの実験部屋らしい。