第12章 【番外編】 東雲紘太という男
「…」
「…」
そいつら2人は、俺と同じ感じがした。
一通り説明を聞き、俺もその”お友達”と同じ生活を送ることになった。
「…なぁ…。」
「!…」
「…」
俺が向かった先は、1つ。あの2人のところだ。
「…ちょっと、話があんだけど。」
遊んで、ご飯を食べ、また遊ぶ。施設の生活はずっとこうらしい。
「…話って何?」
口を開いたのはオレンジの髪の毛の奴。
「イチ、その前に自己紹介をしないと。」
「……俺は一之瀬優…7歳…。」
「初めまして。柳周一郎と申します。」
小豆色の髪の毛に、メガネをかけている男。右目の下にはほくろ。