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彼が異常ですが怖いので何も言いません。
第12章 【番外編】 東雲紘太という男
*
「カッコイイ返事ができたねぇ!紘太!」
「カッコ良かったぞ!」
「!…うんっ!!」
入学式は、祖父と祖母、両方が来てくれた。返事をするだけの簡単な作業だったにも関わらず、褒められて俺は嬉しくなっていた。そう……前も見ずに、勢い余って走って…喜んでいた…。
「危ないっ!!」
「!…」
目の前は、赤信号の横断歩道。当然、車は止まることなく走っているわけで…。
ドンッ!!
初めて聞いた、祖父の大声。
気付いた時には…もう遅かった。
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