第10章 溺愛
ドアを開け外に出ると、コウちゃんとイチさん、シュウさんが、それぞれ離れて立っていた。そして周りにはたくさんの警察の人。
「!…」
「!…け、警部!女の子が!」
その声を聞いて3人が一斉にこっちを向いた。
「こ…コウちゃ…」
「君、名前は?」
「コイツらと、どういう関係だ?」
近づこうとするも腕を掴まれてしまう。
「おい、菜月に触んな。」
ただ、コウちゃんの低い声だけがよく聞こえた。
「は、離してください!」
「抵抗するな!」
「アイツは危険なんだ!君もわかるだろう!?」
「コウちゃん!」
「俺の菜月に気安く触ってんじゃねぇよ!!」