第8章 重たいので…
家に戻ると、シュウさんが微笑みながら誰かを縛り上げていた。
「!?…」
見慣れた光景とはいえ…やはり…少し驚く…。
「え…。」
しかもその縛り上げられていた人はさっきのストーカーをしてきた男性だった。
「ず…ずびばぜっ…!!んんぐっ!!」
「うるさいですよ。」
布で口を縛られ、唸ることしかできなくなった男性。
「あっ、おかえりなさい~。捕まえておきましたよ。」
「え…こ、コウちゃん…どういうこと?」
「…そういうこと。」
「!?…」(わからんわからん…。)
コウちゃんはその男性の前にしゃがみ、一言言った。
「お前、あん時俺と目合っただろ。忠告はしたはずだ。」
「!?…」
立ち上がり、ドアを開けて家の中に入った。私もその後を追った。
*
"…次は…容赦しねぇ。"
*
「あっ…。」(もしかして…さっきのコンビニに行った時の言葉って…。)
そういうことだったんだ…。