第5章 合同任務
「いやいや、滅相もないですぞ!貴方のような奥ゆかしいご婦人には、やはり和装こそと!」
よく分からない御託を並べ始めた金蔵に冨岡は冷めた視線を送る。
だが、その視線が逆に金蔵の心を貫いた。
「ところで、ゆ、勇子さん……///貴方様にはもう決まった方がいらっしゃいますか……?」
赤面しながらもじもじする小太りの中年を相手に冨岡は内心で渋い顔をする。
「いいえ。私は行き遅れと呼ばれる年になりましたので、そういった話は……」
「で、ではっ!!私が名乗りを上げてもよろしいでしょうか!?」
引きつった口許を見られまいと冨岡はいじらしく動いてみせる。
「まあ、お世辞でも嬉しいですわ」
「私は真剣ですぞ!!」