第5章 合同任務
「義勇…なん、だよな?」
「他に誰がいると言うんだ……」
溜息混じりの粗野な態度が女装を通すと妙に色っぽい仕草にすら見える。
これは、噂の好色野郎と、もしかしなくても一夜の過ちが起きてもおかしくない気がしてきた。
「冨岡さん、やっぱりお綺麗ですね」
「似合う訳が無いだろ…」
「………義勇も華恋も綺麗だ。きっと使用人にしたいと申し出があるはずだから心配するな!」
「……どこから来るんだ、その自信は…」
冨岡は再び溜息を吐いた。
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目的地へ向かい、山道を通って進む三人。
「市街地からは、結構距離がありますね……」
「立地が悪いから余計に閉鎖的な山里なんだろうな」
「それだけなら苦労はないだろうが……」
辺りを見回し、警戒しながら進む。
もうそろそろ日が暮れる。
その前に何処か泊まれる場所を確保しなければ……