第4章 日常
それは我慢ならない。
相手が義勇なら他者よりも信頼できるが、義勇が華恋を好きならば、意味合いが変わってくる。
俺たちは家族を殺され、鬼殺の道へと進んだ。
鬼殺隊の隊士はほとんどそうだ。
入隊理由のほとんどが鬼に家族を殺されたから。
鬼が心底憎い。
俺たちは運良く十二鬼月の下弦を一匹倒したから柱になれたのだ。
異能の鬼。
斬れば斬るほど、数の増える厄介な鬼だったが、義勇が本体を見つけたから、本体の止めは俺が。
その他増えた分身を義勇が始末し、その時に二人とも拾壱の型をそれぞれ編み出したのだ。
懐かしい。
そんなに月日は経っていないのに。
華恋に会ってから目まぐるしく日々が過ぎた気がする。