第4章 日常
「えっと……」
文に書かれていた内容はこうだ。
そして、蝶屋敷ではしのぶの姉、カナエが蝶屋敷に出入りしている女の子の髪を切りそろえているという事実を知った。
「カナエさんかー」
「ん?胡蝶姉がどうかしたのか?」
錆兎の疑問に義勇が答える。
「髪を切りそろえて欲しいからどうしたらいいかと胡蝶に連絡をとったんだ」
「ん?なんだ華恋、髪を切りたいのか?」
「そうらしい……」
「何なら、俺が!」
錆兎が張り切って手を上げるが義勇に制される。
「やめておけ」
「何でだよ!」
「お前もまともに切れないだろう……それに男と違って髪は女の命と言うだろう……?」
「冨岡さんの言う通りです。髪は女性の命です、少しでも綺麗にしたいんです!」
「そういうものなのか?」