第4章 日常
「そう言えば、冨岡さんは髪を誰かに切ってもらってますか?」
疑問をぶつけてみる。
「髪は……自分で切ってる……」
「そうなんですか?」
「長くなってきたから少し切ろうかと思っていたが、華恋も切りたいのか?」
「はい。でも私、自分のは上手く切れなくて……でも、お店は高いし……」
「そう言えば、華恋は胡蝶と同期だったな?」
「え?はい、まぁ……」
私、同期の話、したことあったかな?
華恋の同期は胡蝶しのぶと竹内である。
「胡蝶なら、何か知ってるんじゃないか?」
なるほど、しのぶちゃんに聞いてみようか。
あそこの姉妹は美人揃いだし。
「そうですね、聞いてみます」