第3章 同居
「………」
別にお子ちゃまなんかに興味なんか……
「何が言いたいんだ?錆兎……」
「別に……」
どうせ真菰みたいにまっ平らだろうし、興味なんか…
そういや前に後藤が…
『女の成長は早いんだぜ?』
とか言ってたなぁ。
華恋は俺たちより少し小さいくらいでそれなりに上背あるし、肌は白いし、手も…って何考えてんだ?俺…
ガシガシと髪を掻き回しながら、廁に続く廊下を歩く。
ぴた。
そういえば、前にこの辺りから風呂が見えた気がする。
「えぇーと、ここか?」
湯煙の中、華恋が髪を洗っているのが目に入る。
白い背中、小ぶりだが形のいい尻に目が行く。肝心の胸は……
「錆兎」
ビクッ。
「義勇、おどかすなよ」
「何をしているんだ?」
「別に…」
「廁から戻ってこないと思ったら、壁にへばりついているのを見たら誰だってそう言う…」
確かに……
おかしな行動だ。
だが、気づかれる訳にはいかない。