第3章 同居
「おい…何故お前が泣く」
自然と涙が零れた。
「ごめんなさい。私、二人のこと誤解してました…」
むちゃくちゃな二人だと思っていたから。
「お前が胸を痛めることはない…」
そうは言われても、知らなかっただけでは済まなかった気がして……
「でも……」
「言っただろう、俺と錆兎は同じだと。鬼に家族を殺されたこと。同じ師に教えを乞うたこと。志を同じくして、鬼殺隊に入ったこと」
「………冨…」
「お前だって、そうじゃないのか?」
「あーー!義勇、なに華恋泣かせてるんだよ!」
ビシッと義勇に指を指す錆兎。
「泣かせていない…」
「冨岡さんのせいじゃありません…」
「ふん、どうだか…で?華恋、今日はどうする?」
あ、そうだった。
泊まるかどうか言われてて……