第3章 同居
再び黙々と食べ始める冨岡を見て華恋が頬を綻ばせる。
やっぱり食べて貰えるって良いなぁ。
なんて考えていると…
「おい」
「何ですか?獅子嶋さん」
いい気分だったのに。
「他には何か作れるか?」
何か偉そうなんだよね……
「まぁ、家庭料理ならそれなりに…」
「不服そうだな?」
「それは獅子嶋さんが味見もしないまま、唐辛子かけるからじゃないですか!」
「何だ、そんなことか?」
「何だじゃありませんよ!大事なことです!用意されたものを味わうのは人の礼儀じゃないですか!」
「む……確かに。……悪かった」
あ、以外に素直。
というか、反応が子供みたい。
ちょっと可愛いなんて、思わなくなくもない。
ん?どっちだ?
まぁ、いいか。
獅子嶋さんだし。