第3章 同居
ガシッと両手を捕まれて華恋が困惑していると…
「ふぇ?」
「離してやれ…」
冨岡が現れた。
どこから来たのだろう?
「元はと言えば、お前が俺の料理を食べないからだぞ?義勇」
「あれを料理と呼ぶこと自体間違っているだろう…」
義勇の顔が曇る。
とてつもなく不味いとか?
華恋が埒もない想像をしていると、再び錆兎に手を掴まれた。
「とにかく!華恋に料理番を任せたいんだ!……ダメか?」
何この捨てられた子犬みたいなの…
可愛い…///
「義勇が作ってくれてるんだけどさー、決まったものしか作らないんだよ。雑炊とか鮭大根とか」
「え?冨岡さんが作られてるんですか?」
料理できるのかとまじまじ見つめてしまった。