第3章 同居
「おーい、華恋!」
錆兎が声をかけてきた。
「はい?どうされました?」
「お前さ、そろそろ通いやめて、俺たちの屋敷に来いよ」
錆兎が言った。
「え?でも…」
急な話に華恋も返事に窮する。
「お前さぁ、少しは華恋ちゃんのこと考えろよな?」
「何だよ、村田」
「何って…分かってないなぁ…男二人で住んでる所に女の子って…」
「何がおかしいんだよ?炎柱の煉獄だって女の継子と同居してたろ?」
甘露寺のことを引き合いに出す錆兎。
「お前らと一緒にすんなっつーの!」
「どこが違うんだっつーの!」
「どう考えても動機が不純だろ?」
「動機?」
「そう言えばどうして急に同居なんですか?」
「水屋敷の台所をお前に任せたいんだ!」
錆兎が必死に訴える。
「と、言うと…?」
「聞いてくれるか!?」
あ、やっぱり雰囲気に流されている。