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鬼滅の刃R18 継子指名は二人分!?

第2章 指名


髪は高く結い上げられており、色鮮やかな組紐で括られている。
その配色は虹を思わせる七色。

間違いない、彼女だ。

「君!」

村田が声を掛けると同時、錆兎が彼女の名を叫ぶ。

「虹ヶ丘 華恋!」

名を呼ばれ、華恋が振り返る。

「はい?」

いち早く駆け出し彼女の手を取ったのは……

「ようやく、見つけた…」

義勇だった。

「………は?」

何だろう、この状況は。
華恋からすれば、面識のない男三人から声を掛けられ何事かと身構えていたら…

「あれ、その羽織…新しい水柱様たち!?」

義勇と錆兎の特徴的な羽織を見て、華恋が驚く。

うん、その反応が真っ当だ。

「私のような者に……何か、御用ですか?」

困惑した様子の華恋。

無理もないだろう。
急に柱二人に詰め寄られたら、誰だってそうなる!とひとり黙って頷く村田。

で、問題は…

「お前が欲しい!」

義勇の手を払いのけ、錆兎が華恋の手を握る。

「錆…」

「はい、出たー!そこ!お前いっつも突っ走んのやめろよな!ごめんなー、急に…」

村田が仲裁に入る。

「え?あ、はい」

「要するに、こいつ等君を継子にしたいんだってさ」

「継子!?」

こうして三人は出会ったのである。

出会いを『再会』と思っているのは、二人の柱だけである。

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