• テキストサイズ

呪術廻戦 - 月眼の君-

第2章 呪われた瞳


『うん!』

褒めてあげると嬉しそうに微笑むくるみ。
年が明けたら離れ離れになる…。今の幸せが無くなるのがとても嫌だと思ってしまう私は未熟者だ。

「くるみ、大好きよ」

不意に出た言葉。くるみは目を真ん丸にして、嬉しそうに笑顔になり、ぎゅっと抱きついてきた。

『私も!ママが大好き!』

やっぱり、離れたくないなぁ…。

1日がとても早く進み、日が沈む。夕日の明かりが机に反射してキラキラ輝いている。

ふと、鏡に目を向けると

「あれ…?私の目まで月光紅の色みたい…」

鏡に映る自分の姿が夕焼けにあたり、紅く染まってみえた。

『ママぁー!今日の夕飯は私も一緒に作る!!』

くるみの呼ぶ声が聞こえる。返事をしてまた鏡を見る頃には、日が沈みきり 目の色はいつもと同じだった。

キッチンに行き、エプロンを着て、やる気満々のくるみを見つけた。

「今日はハンバーグだから、お手伝い頑張ろーね!」

そう言えば くるみは『頑張る!』と笑っていた。

揺れる月眼の瞳…。私はくるみが呪われていたとしても、くるみの瞳も、笑うその顔も全部 大好きだよ。
/ 17ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp