第3章 出会い
そんな曖昧な事を考えていると五条悟さんは
「くるみは呪いを見て、呪いを倒す事ができる。そんな逸材は滅多にいない。今のくるみの最悪な状況を利用するようで申し訳ないけどね」
そう宣言した。
呪いを倒す…。私に出来るだろうか。でも、パパやママみたいに大好きな人達が倒れていくのを見たくない。
「くるみ、どうする?五条くるみになって新しい人生を歩むか、呪いを受けたままに日常の中で暮らすか」
私は……
『戦いたい。大切な人達を守れるようになりたいです』
「決まりだね」
五条悟さんは優しく微笑み私の頭を撫でてくれた。
「じゃあ今日から五条くるみで生きてもらうよ。慣れるまでゆっくり休んでるといい」
『あっ、はいっ…』
思わず反応したけど、五条悟さんの事をなんて呼べばいいかわからない。自分も五条になるのに、『五条悟さん』なんて呼んだら変に思われそうだ。
『あのっ、五条悟さんの事、なんて呼んだら……』
「え?そんなの悟でいいよ」
変な事を言ったかな?さ、悟?は笑っていた。
そんな悟を見て自然と私も笑っていた。そんな私を見た悟は顔をそらした。
「っ!あーもう…困ったな///」
急に声を荒らげた悟。私の顔…変だったかな?