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呪術廻戦 - 月眼の君-

第3章 出会い


(まさか…いや。実際に呪霊は死んでいたし…)

小1のガキが領域展開をした?そんなバカげた事を誰が信じるんだ。いや、"僕が"信じてしまっている。

ガキと言っても、くるみは月眼の瞳を持つ呪われたお姫様だ。
呪いの王、もといい両面宿儺が加護を施した 底なし呪力を持つ化け物(お姫様)だ。

「はは、まいったな…」

僕でさえも領域展開を使うのは大変だ。呪力の消費が激しいからね。それを女の小さな体でやったとなったら、体に相当な負担だろう。今寝込んでいるのも納得がいく。

「面白いことになるぞ……」

心無しか声が震える。だが内心は興奮していた。笑いが隠せない。口角が上がる。

「これからどんなことになるのか、楽しみだな」

ベッドに眠るお姫様の頭を撫でて部屋を出る。
サングラスを取りポケットに乱暴に突っ込む。

「僕も負けていられないね。呪霊の事もあるし、くるみは多分、1級以上の強さを持ってそうだ」

あ!と恵の事を思い出した。恵とくるみは多分同い年だろう。となればこれはこれで面白くなりそうだ。

呪われたお姫様を前に恵はどうなるだろうか。
五条悟は笑いが止まらなかった。
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