第3章 出会い
*くるみ 視点*
長い間ずっと眠っていたらしい…。五条悟さんにはパパとママはやっぱり助からなかったと聞いた。
(私が、呪われていたから…私の…せいだ…)
自分のせいだと思っていた私に五条悟さんは「くるみのせいじゃないから大丈夫。誰も君を呪わないよ、僕が約束するさ」と言ってくれた。
『あ、あ…ありがとう…ございます…』
感謝の言葉を言うので私は精一杯だった。
それでも まだ少し 悲しそうな顔をする くるみに五条悟は「いまから大事なお知らせがありまーす!」と言った。
『何ですか…?』
私は意味がわからずにきょとんとしていた。
「くるみは、何と……五条くるみになりまーす!」
…ふぇ??今、なんて言いましたか?私は…五条くるみになるの?
「くるみのパパとママの事は残念だったし、これからの暮らしだって大変になるだろ?だから僕と一緒に暮らして呪術師になろう!」
『じゅじゅつし……?』
初めて聞く名前。新しく出来た職業なのかな?とくるみは考えていた。
「そう!呪術師。僕も一応呪術師なんだ」
『どんな事をするお仕事なの?』
「人を助けるお仕事さ」
人を、助ける…。私の時みたいにあの化け物を倒すのかな?