第2章 呪われた瞳
あーあ…。やっぱり離れたくない…。
今日の夜はくるみのお別れ会も踏まえて、ご馳走にする。
パパも早く帰って来て くるみに抱きつき泣いていた。
「くるみぃぃ!!パパはいつでも会いに行くからね!!」
『う、うん!ありがとう、パパ』
さすがにくるみも引いていた。もう、パパったら…。
料理をテーブルの真ん中に置き、いただきますを言おうとした時だった。
ガタガタガタ…とテーブルが揺れた。
「地震かな?」とパパが言った。
「多分そ」
う、と言おうとした瞬間だった。本当に一瞬の事で、よくわからない。
パパの首が…頭がっ!!!
『「きゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!」』
何が起きたのかわからない。パパがいた場所に、何かがいる…!
『うぅ、うぇぇ……パパぁ、うぅ…』
くるみはえずきながらその場に吐き出す。私はくるみの前に立ち、その何かを見る。
……?!
モヤのような者が見えるが実体が見えない…お化けか…?
考えようとした瞬間だった。
『ママぁぁぁぁぁああぁぁぁ!!』
私の体は切り裂かれていた。痛みを全く感じない。私は死ぬんだと思った。
死ぬならせめて最後に……言わせてよ……。
「くる、み……ごめ…ね、大好き」