第111章 交わる銀色※
『ちょ、んっ……』
1人はキスを深くしながら内ももを撫でていく。1人は首筋を舐めながら腹部を通りブラに指をかけた。
身を捩ってみるが、腕を掴まれているし脚の間に入られているし逃げようがない。まぁ、普段1人のジンからも逃げられないのだから当たり前ではあるのかもしれないけど。
そう思ってしまえば諦めというか、受け入れようと思い始めてしまう。こんな部屋じゃいつ何が起こるかわからないけど、何が起きても抗うための術はないのだから。
2人に抵抗する事をやめ薄ら目を開く。私の身体から力が抜けた事がわかったのか、目の前のジンは面白そうに目を細めた。掴まれていた腕も解放される。直後、ブラのホックが外された。そして服と一緒に脱がされてしまった。
反射的に胸の前で腕を組むがあっさりと払われてしまう。まじまじと見られて、何度もされているのに恥ずかしくて視線を逸らした。
『っ……はぁ……』
右の胸を手のひらで包まれる。指先に力が込められて思わず吐息が漏れた。力が込められると胸の先端も擦れてしまってその度にゾクゾクしたものが身体を駆け上がる。
「良さそうだな」
後ろから聞こえた低い声に視線を向けようとした。が、それより先に脚の付け根を這う手に気づく。その手は止まることなく、下着の上から入口をなぞった。
『んぁ……っ』
クチュリと微かな水音が耳に届いた。
好きな人に挟まれて、好きなようにされて……こんな状況で興奮しないわけがないのだ。それでも恥ずかしくて唇を噛む。
「おい、噛むな」
目の前のジンがそう言った。そして、開けとばかりに唇を舌先で舐めていく。それに従って唇を開けばまた舌が入り込んでくる。
「……てめぇ」
苛立ちを含む掠れた声が聞こえたかと思うと、下着をずらされ直接秘部に触れられた。先程より大きな水音が響く。入口を数回なぞり、そのまま指がナカへ入れられた。広げるように指を動かされればその快感に身体に力が入ってしまう。
『っ、は……あっ……』
苦しくなって目の前のジンの胸元を押した。そうすれば唇は離れたけど、その表情は不満気に見えた。
『ひっ、ん……っ』
胸の先端をキュッと摘まれて身体が反った。指で擦ったり軽く引っ掻かれて、ますます気持ちよくなっていく。
2人のジンはそれぞれに張り合うように私の身体を責め立てた。