第109章 カイピリーニャは甘すぎる #3 ※
このままイかせてもらえない?他の男に抱かれたから?確かにジン以外とシたのは初めてだったけど、今回は仕方がなくて……なんて言い訳は通用しないだろう。
ピンガを悪だと決めつけてしまえば楽だけど、それはしたくない。突き放せたのにそうしなかったのは私だ……さすがにキスマークについては怒るつもりでいるけど。
止まらない涙が枕に吸い込まれていく。頭の中はイく事でいっぱいだし、だからといって自分じゃどうにもできない。思考はドロドロに溶けそうなのに身体は変に力が入ってるから腰を突き上げたままの姿勢だし。
どちらにせよ、私の行動でジンを不機嫌にさせてしまった事に変わりはない。謝るべきなんだろう、きっと。
『ジン……』
絞り出した声は掠れていて、それでも届いたのかジンの手の動きが止まる。
『……ごめんなさ、っ、ひっ?!ぁ……!!』
何の前触れもなしにガツンと奥まで入れられた。溜まっていた快感が一気に弾けて身体が大きく反る。声が出なくなるほどの刺激に目の前がチカチカする。入れられただけなのに身体の痙攣は止まらない。
『い、ぁっ?!まって……っ!』
ジンの両手が私の腰を掴む。そして、再度奥を抉るように突かれて悲鳴に近い声が出た。
一度タガの外れた身体はイき続けている。気持ちいいのに苦しくて涙は止まらない。
『んっ、あ……むり、やだ……っ!』
両腕を引かれて上体が起きる。更に奥深くまで入ってる感じに一際大きく声が漏れた。
「……隣に聞こえるだろうな、その声は」
ジンが耳元で笑うようにして言った。でも、そんな事言われたって腕は掴まれてるから口を押さえられないし唇を噛んだって耐え切るのは無理。ジンが動きを止めてくれればいいのにその気配もない。喘ぐ声は大きくなる一方だ。どうにか訴えようと必死に首を振った。すると、歯列をこじ開けるようにしてジンの指が口内に入り込んできた。
『ん、ぐっ……』
「歯は立てるな」
ジンの指が頬の内側や舌を撫でていく。抽挿とはまた違うゾクゾクした感覚が全身を走る。中途半端に開いた口からは唾液が零れて顎から首まで垂れてる感覚がある。
『んんっ!』
大きく身体が震えると同時に口内の天井をジンの爪が掠めた。慣れていない感覚なのに気持ちよくて身体がビクリと跳ねた。
口内のジンの指が抜けて腕が離される。支えがなくなった上体がベッドに深く沈んだ。