第102章 きっとこれからも※
『っ……』
「まあ、今に始まった事じゃねぇ。ずっと前からお前は……」
『う……もういい……恥ずかしい……』
顔が熱い。組織にいた時はこんな感じじゃなかったのに、再開してから綺麗とか好きとかたくさん言ってくるようになった。何度言われても慣れないし、そういう時のジンの表情も優しいからどうしていいかわからないし。
「……本気で嫌ならしねぇ」
『嫌じゃない……けど……』
「なんだ」
『あんまり体力持たないと思うから、その……お手柔らかに?』
「……努力はする」
キスで口を塞がれる。ジンの舌が入り込んできて、私の舌に絡めていく。時々吸われて、その度身体が反応する。
服が捲られて少し冷えた空気が肌に触れる。そこをジンの熱い手が撫でていくからすぐに身体も熱を持っていく。
「……感じすぎじゃねぇか?」
『そんな事ない……っ』
「あまり強がるなよ。優しくできなくなる」
『ん……』
意地悪く笑うジンから目を逸らす。すると、首元に顔が寄せられる感じがして、舌が肌をゆっくり舐め上げてきた。そしてピリッとした痛みが走る。
『待って、キスマークはあんまり……』
「……ああ」
さすがに身体中に付けられるのはまずい。嫌なわけではないけど、光希になんて言い訳すればいいかわからないし。
『ひぅっ……』
胸の先端をジンの指が掠めた。爪の先でカリカリと擦られて身体の奥が疼いてくる。
「脱がすぞ」
上の服を完全に脱がされる。思わず両腕で身体を隠そうとしてしまう。が、すぐにジンの手に掴まれてベッドに押さえつけられてしまう。
「隠すな」
『う……本当に恥ずかしいんだけど……太ったし……』
「まぁ……そうか……」
『ほら!そういう事言う!』
「お前が先言ったろ」
『そうだけどさぁ……』
「綺麗だぞ」
『……そう言えば許されると思ってない?』
「本心だ」
ジンはチュッと触れるだけのキスを落として笑う。
「お前以外を抱きてぇなんて思わねぇよ」
『……ちょっと待って』
「なんだ」
『その……今日が初めてじゃない?再開してからセックスするの』
「そうだな」
『その間ずっと我慢してたの?』
「……」
『あ、その……再開する前とかさ、他の女の人のところ行ったりとかしてないの?』
「……なんでそんな事聞く」
『ちょっと気になって……』