第88章 溺れるほどの愛を※
『や、また……ん、あ……イっ……!』
身体が反って、ナカがぎゅうっと締まるのがわかった。
「っ、はぁ……」
ジンが荒い息を漏らす。ナカのモノがぶるりと震えて、ゴム越しの熱を感じた。ゆっくりジンのモノが抜かれると、少し遅れてお尻の方に溢れた愛液が垂れる。
これで終わり……なわけない。また聴こえたゴムの袋を切る音。
「後ろ向け」
『ん……』
素直に従う私も私だろう。だるい身体を起こしてジンに背を向ける、四つん這いになれば、腰にジンの手が触れた。
『っ……!』
すぐさま入り込んできたモノに一瞬息が詰まる。それだけで崩れ落ちそうになる身体をどうにか支えていると、また抽挿が始まる。
『っ、は……あ、奥ばっかりやだ……っ』
「これだけ締め付けてるくせに何言ってる。いいの間違いだろ?」
『ひっ、ああっ……』
力が抜けて上半身がどんどん下がっていく。そうなると、必然的にお尻を突き出すような体勢になってしまう。恥ずかしいけど、気持ちよすぎてどうにもできない。枕に顔を埋めてただ喘いでいる。
『イっ……イく……っ!』
快感が弾けて身体が震える。抽挿は一度止めてもらえたようで、どうにか息を整える。
「……1人で良くなってんじゃねえぞ」
『へ……あ、これだめっ……!』
ジンが私の腕を掴んで後ろへ引いた。無理矢理上半身をおこされて、膝立ちになる。奥へぐっ……とジンのモノが当たって、それだけなのに身体が小刻みに震える。
ジンの手は私が倒れないように支えながら、身体を弄り回していく。胸の先端を弾いたり、秘芽を擦ったり。動かれなくてもそれだけでまたイきそうになる。
「……だらしねえ身体」
ジンの手が私の顎をすくい上げる。少しだけ後ろを向かされて、唇を塞がれた。口内に舌が入り込んでくると、またナカを突かれ始める。
呼吸もまともにできてないし、ジンの舌の動きについていく事もできない。収まりきらない唾液が口の端から垂れた。
唇が離されて、至近距離で見つめ合う。ナカがまた締まった。
「最高だな」
ジンはそう言ってニヤリと笑う。そして、今度は2人ともほぼ同時に達した。
ゆっくり身体をベッドにおろされる。ジンにもう無理だと首を振って伝えたのだが。
「これで足りるわけねえだろ……途中で飛んでも終わらせねえからな」
ジンは髪を掻き揚げながらそう言った。