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【名探偵コナン】黒の天使

第31章 利用※


「……顔真っ赤ですね。これ以上悪くなる前に着替えてください」

『……ねぇ』

「それとも、僕が拭きましょうか?」

『そうじゃなくて……』

「どうしたんですか?やっぱり体調が……」

この野郎……絶対気づいてる。声に感情が乗ってない。

『もう……わかってるくせに……!』

「フフッ、すみません。でも……」

再び肩に手が置かれて、至近距離で目が合う。余裕そうな顔がなんかムカつく。

「何を、どうして欲しいのか、ちゃんと言ってくださいね」

『……性格わる』

「なんとでも」

『っ……!』

耳にキスされて身体が反応した。でも、それ以上はしてくれない。

……もう我慢できない。

『……さ、触って』

「どこを?」

『し、た……さわって』

「……触るだけでいいんですね?」

『もうやだっ……』

「すみません、あまりに可愛らしいもので。下と……胸もしましょうか?」

『……うん』

「わかりました……では、触りますよ」

背後から伸ばされる手に、ふと我に返る。

『あ、まって……服……』

「そのままで構いませんよ」

『うっ……あ……』

耳を舐める舌の動きに思わず声が漏れる。そして、胸へ向かっていく手。

「あれ、もう固くしてるんですね……」

『んっ……』

胸の先端を指が掠めた。そのまま摘まれて軽く擦られる。それだけなのに身体中にビリビリとした刺激が走る。耳を舐める舌の動きも少しずつ激しくなっていく。

身体から力が抜けて、バーボンに寄りかかるような体勢になる。

なんか、前より上手くなってる……気がする。指も舌も迷いがない、というか的確に攻めてくる感じ。

『あっ、それ……やだっ』

「ん……?いいの間違いでしょう」

首に舌が這ったかと思えば、噛まれて……薄くついた歯型をまた舌が這う。

『跡は、だめ……』

「……本気で言ってますか?」

『あっ、ねぇっ……!』

首筋にチクッとした痛み。それに快楽に溺れようとしていた思考が急にはっきりしてくる。

ジンに見られたらどうしよう……いや、しばらく会わないんだっけ……。

「……誰の事を考えてるんですか」

『ひ、うっ……』

先端をギュッと摘まれて、背中が反る。ズボンの中に入っていく手に抗う隙はない。

「今、貴女に触れてるのは僕です」

下の方からクチュ……と音がした。
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