第26章 上書き※

欲しかった場所に刺激が与えられて、頭では駄目だと思うのに身体が言うことを聞かない。秘芽も親指で擦られて、すぐイってしまいそう……。

『あっ……まって、イっちゃう……！』

「……早すぎるだろ」

目の前に迫った絶頂は、指が止められたことによって行き場を失った。

『っ……え、なんで……』

「長引かせると身体持たねえだろ？」

壁に強く押し付けられ片足の膝の裏に腕が回り、グイッと持ち上げられる。

『あ、これやだっ……！！』

「……知らねえよ……っ！」

『ひっ……あああっ！！』

自分の体重がかかるから、奥に深く当たるこの体制。入れられただけで思考の大部分が刈り取られる。動きは激しくないのに奥への刺激が強すぎる。

『ああっ……おく、やだぁっ！！』

「……声出しすぎると聞こえるぞ」

『むりっ……とまんない……！』

「ったく……こっち向け」

声が止まらない口をキスで塞がれる。それは貪るようなキスで。その間も抽挿は止まらない。ジンの首に手を伸ばして必死にしがみついた。

『んっ……ふあっ、もうだめ……』

「イったって止めねえぞ……」

『あ、やだ……イ、くっ……っああ！！』

背中が反って脚から力が抜ける。ジンに脚を持ち上げられて、腰を支えられているから倒れることはなかった。私の腕もジンの首にかかってるし。

いや、そんなこと言ってる場合じゃない。本当に動きは止めてくれない。

『ね……やだっ、とまってっ……！んああっ！！』

「フッ……またイくのか？」

『おねがいっ……こわれちゃう……！！』

「いっその事、壊しちまえばいいか。俺以外で感じないように……っ！！」

『あああっ！！』

ナカが痙攣してジンのモノを締め付けているのが自分でもよくわかる。まあ、そこまで考える余裕なんてないのだけど。

「っ……もう少し、付き合え」

『ああっ！もう、むりぃっ……！！』

「まだイけるだろ？」

頭が真っ白になって、目の前がチカチカする。気持ちいいのに……止まって欲しくて仕方ない。

もう、気持ち良すぎて……苦しい。

「っ、出すぞ……」

『まっ、て……ナカはっ……！』

「チッ……わかってる」

抽挿は激しさを増して、そのまま2人同時に達した。ナカには出されなかったが、代わりに肌に欲が飛び散った。

もういろいろ限界で、ジンに全ての体重をかけて目を閉じた。