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桜ひとひら(刀剣短編集)

第1章 鏡 大倶利伽羅



自室に着くと私をベッドに下ろしてくれた。


「ごめん、ありがとね大倶利伽羅」

「この程度、礼には及ばない」

「ううん、さっきといい助かったよ。」

「また何があるかわからん。今日はここであんたを守る」

と言うと大倶利伽羅は私のベッドのそばに腰を下ろした。



「え、大倶利伽羅寝ないつもり?」

「一晩くらい問題ない」

「問題あるでしょう。それとも何?私と一緒には寝たくない?」


あ、勢いで言ってしまった…

大倶利伽羅の方を見ると微かに顔が赤い気がする。

どうしよう、私の方まで恥ずかしくなってきた。



思わず下を向いて黙り込んでしまい暫し沈黙が流れる。

沈黙を破ったのは大倶利伽羅だった。

突然立ち上がったかと思えば私の方に押しかかってきた。

びっくりしていると「共寝すると言ったのはあんただろう」と私のすぐ横に寝転がった。

そして状況が飲み込めないまま固まっていた私を抱き寄せた。

「これでいいだろう」


頭上から聞こえた声が妙に色っぽくて肩をびくりと揺らした。


「あ、うん…ありがとう」

「あんたが言い出したんだろう…」

もう寝ろと私の頭を撫でてくれた。
私ももういい年なんだけどな…と少し複雑になりながらも、すぐそばにある暖かさに安心して眠りに落ちた。


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