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紅玉の瞳

第4章 恐るもの


「そんなにすぐに男を求めるんだったら俺がいるじゃないか...はぁ」

ほのかの首筋に顔を埋める

首にかかる息が気持ち悪く目をギュッと閉じた

「はぁ...ほら君に触れるだけで俺のこんなになっちゃったよ?」

男のソレがほのかの腹を押してくる

嫌な感触を感じる

「夫を亡くして寂しいんだよね?俺が可愛がってあげるから安心して?」

はだけた隊服から見える胸に巻いた晒
それの上から手を添えてくる

男は気持ちの悪い目をしてその胸に目をやる

「んんんっ!」
「ほら、求めてるんだろ?」
「んーーーんーー!」
「ちょっと静かにしてよ」

もう一度頬を叩かれる

赤くなる頬が痛む

涙が溢れる
こんなことになるなんて思わなかった
未熟な自分に腹が立った

「泣くほど嬉しいんだね?はぁ...すぐによくしてあげるからね」

息が上がってるいる男はほのかの隊服のスカートを捲り上げる

「んんーんー!」
「また叩かれたいな?そういうのが好きなの?」

男が手を振りかぶると背後から何者かに腕を掴まれた

「!?」
「てめぇ...なにしてやがる!?」

その声の主にほのかは目を開いた

「い、痛いっ」
「この腕へし折るぞぉ」
「おまえ、なんでここにいるんだよ!」
「ほのかの鴉が教えてくれたんだよ」
「カァァァ!」

不死川は男を殴る

「ふべぇっ!」
「てめぇは一回殴っただけじゃ足りねぇよぉ」

男の胸ぐらを掴んで腕を振りかぶる不死川にほのかが体をぶつける

「んー!」
「あ?んだよ、」

ほのかの口に入った布を取った

「だめ!それ以上一般人を殴ったりしたらだめ!」
「おまえっ、そんなことされといて黙って帰すのかぁ!?」
「警察に突き出します!だから、殴らないで!」

仕方なく不死川は振りかぶった腕を下ろした

胸ぐらを掴んだ男を壁にぶん投げた

「うあ"っ!」

不死川はほのかの縄を解いてやり肩から自身の羽織を被せる

「不死川さん?」
「こいつ縛って警察に突き出すんだよ」

不死川は手に持った縄で今度は男を縛る

「おまえ何回も殴られただろ?」

ほのかの頬を優しく撫でる
急に怖くなったほのかは涙がポロポロと溢れ出した

「おら、もう大丈夫だから、な?」


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