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ぬらりひょんの孫〜鯉伴、もう一人の子供〜

第9章 陰陽師の女の子



『さて…』

私は自分の部屋に戻り、地図を開く

少し妖力を注ぐと地図に点が浮かび上がる

『んー…思ったより多いわね…』

点が示すのは妖力や陰陽師のような力をもった者達

『…苦手なんだけどなぁ…』

地図に再び妖力を注ぐ

『こんな事なら天海にもっと習っておけばよかった…』

思わずぼそっと呟いた

しばらく妖力を注ぐと一部の点が光り始める

…廃墟?

一箇所、気になる場所が光っていた

ふと外を見ると既に日が落ちてきていた

もうこんな時間…

「報告します」

外から聞こえた声

黒羽丸の声だった

私は襖を開ける

「リクオ様を街のはずれの廃墟で発見。
陰陽師と交戦中のようです。」

『!奴良組の面々に通達、すぐにでられる者は出入りの準備を。
三羽鴉、指揮は任せる。

私は先に出るわ。』

「かしこまりました」

黒羽丸は直ぐに伝達に走る

私は屋敷を飛び出し、地図の示す廃墟へと向かった










リクオside

花開院さんを清十字団のみんなと探す

朝からみんなで探すがなかなか見つからない

もう夕方だ…

「そうだ!」

ボクは妖気を探ってみることにした

陰陽師に妖気があるのかはわからないけど…

「?意外と近くにいる?」

近くには廃墟があった

廃墟に入り、上に登っていく

爆発の音がした

「ダメや!!ダメやダメや!!
そんなこと考えてたら…集中や!!

妖怪は倒すべき敵なんや!!」

花開院さんの声が聞こえた

正解だった

「花開院さん?

やっぱり…こっちにいたのか…」

「……奴良…くん…?」

花開院さんはゆっくりとこちらを向いた

「そっか!学校になかなか来ないと思ったら、こういうことしてたんだね。
もう夏休みに入っちゃったよ。」

「知ってる…終業式は顔出したから…

奴良くん…一人…?」

「え?」

「いつもまわりに誰かおるやん…及川さんとか」

「あ〜
(そういう認識なのか…)

いや実は今、みんなで手分けして花開院さんを探してたとこなんだよ。」

「みんなで?」

「そう!清継くんたち心配してるんだよ!!
連絡つかなくて、また旅行行くからって!!

エースがいないと始まらないってさ」




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