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ぬらりひょんの孫〜鯉伴、もう一人の子供〜

第9章 陰陽師の女の子




それから数日後…

「いってきまーす」

「若!?私も行きます!!」

リクオと氷麗が朝から屋敷を出ていった

『?部活かしら』

そう呑気に考えていた



それから少し時間が経ち…昼前の事だった

「サクラ様!少しよろしいですか」

急に呼ばれ、玄関に向かうとそこにはボロボロの青田坊とそれを支える黒田坊がいた

『青!?大丈夫?』

「すみません…」

『すぐに治すわ…』

治癒の力を使い、治していく

?陰陽術…?

治療をしていく中で陰陽術の気配を感じる

外傷よりも、体内のダメージの方が大きい…これは、雷?

『ねえ、青?これは誰にやられたの?』

「恐らくですが…陰陽師かと」

そう言ったのは黒田坊だった

『陰陽師…』

「この"骸の数珠"を外してしまおうかと思えるほどの人間…でした」

『そう…。はい、回復終わり!』

「!ありがとうございます」

青田坊が礼をする

『いいのよ。
にしても、陰陽師がこの街に来てるのね…』

術の感じだと御門院の人間って訳じゃなさそうだったけど…

「あ、そういやあ…」

『どうしたの?青』

「いや、リクオ様のご学友に陰陽師の娘が…」

『陰陽師…?』

「確か名前は…花開院…なんだったか…」

花開院…京都の陰陽師ね

確か羽衣狐を封印した陰陽師の家系だったかしら…

そういえばリクオのクラスにいたような…

『そう…。もしかしたらその子と関係してるかもね…』

「リクオ様の護衛を強化せねば…」

黒田坊がそう言った

『そうね。で、今日はリクオはどこへ行ったの?』

「あ、そう言えば…陰陽師の娘を清十字団と探すとか…」




『え?それやばくない?』

「雪女が護衛してることですし、大丈夫かとは思うのですが…」

『青をコテンパンにするほどの陰陽師がこの辺にいるんでしょう?
なら、氷麗だけだとキツいかもしれないわね…』

「急ぎリクオ様を…」

『私たちが探すよりも…三羽鴉!リクオを探してくれるかしら』

「「「はっ」」」

流石三羽鴉、来るのも行動も早かった

『青、黒。三羽鴉の報告があるまで待機。
報告があり次第出れるように用意しておいて。

それと、組の面々にその陰陽師の情報を回しておいて。
リクオがいたら、護衛の面々には出てもらうわ。』

「「承知しました」」






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