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ぬらりひょんの孫〜鯉伴、もう一人の子供〜

第8章 休息




『おはよう、鴆』

「ったく…あれだけ無理するなって言っただろうが」

そう言いながら診察をはじめる鴆

『…ごめんって』

「リクオの怪我…治したんだな」

『うん。学校行きたいって言ってたからね』

「無理すんなってリクオにも言われてただろうが」

『はは…そうね。言われてたけど…』

「ハァ…異常はねぇな。」

『ないわ。もう元気よ』

「今後無理しようもんなら、飯にでも薬混ぜて強制的に眠らせるからな。」

うわー、不味いご飯になりそうだ

『休むようにします…』

私がそう言うと鴆は頷き、部屋を後にした


それから夕方になり、リクオや氷麗、青田坊たちが帰ってきた

護衛の面々やリクオにこってり怒られたのはまた別の話…









『あれ?リクオは?』

私が目を覚ましてから数日後、氷麗とリクオと一部の小妖怪が屋敷にいなかった

学校かとも思ったが、夜になっても帰ってこない

この間、期末テスト終わったって言ってたな…

『あ、首無。リクオどこ行ったの?』

「ご学友と部活動だとか。お泊まりになるそうですよ?」

首無は座布団を運んでいたようで、そのまま走っていってしまった

『そうなんだ。』

…暇になったな…

戦いが終わり、普段の日常が戻ってきた

平和な日がしばらく続くと、まぁすることが無い

そりゃ、総会があったり云々はあったけどね

「おう、サクラ。こんな所で何しとるんじゃ」

後ろから現れたのはおじいちゃんだった

『おじいちゃん、いやー…暇だなあって』

「ならワシと、飯でも食いに行くか」

『無銭飲食はしないわよ』

「ムゥ…ならば手合わせでもするか」

無銭飲食する気だったらしい

『手合わせ…いいの?』

おじいちゃんと手合わせなんて滅多にできる事じゃない

手合わせできるならぜひお願いしたい

「構わんぞ。お主にじぃじが倒せるかの?」

ニヤニヤと笑いながら挑発してくるおじいちゃん

『あら?負ける気は微塵もないわよ』

私はおじいちゃんと共に地下道場へと向かう

噂を聞きつけた妖達は観戦する気なのか、道場について来ていた

そこには何故か牛鬼や一ツ目もいた

『ギャラリーが随分と多くなったわね』

「まぁ構わんさ。久々に楽しめるといいがの。」

そう言って、おじいちゃんは私に木刀を振りかざしてきた







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