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ぬらりひょんの孫〜鯉伴、もう一人の子供〜

第8章 休息






「だからって…」

『氷麗、毛倡妓、二人とも昨日はありがとう。
おかげでゆっくり休めたわ。』

私はそう言ってにっこりと笑う

誤魔化せないかな…

「いえ……そう言っても誤魔化されませんよ!」

「そうですよ!
まだサクラ様には休んで頂かないと!」

『…ハァ…わかった。ちゃんと休むわ』

「ところで、先程はリクオ様のお休みになられているお部屋で何をされていたんですか?」

『氷麗が予想してる通りよ。今日から、ちゃんとついて行ってあげてね』

「わかりました。サクラ様はしっかりお休みになってくださいね?」

『…はーい』

氷麗と毛倡妓は布団を回収し、部屋を出る

「では、しっっっかりお休みください」

『ありがとうね、二人とも』

「「はい!」」

私は再び布団に戻り、眠ることにした

…まだ、眠かったのか…

すぐに眠気に襲われ、そのまま寝てしまった









『……ん?』

ふと、目が覚める

『何時…』

時計を見ると10時を指していた

『10時か………10時!?』

外を見ると明るく、まだ朝のようだった

『あ、まだ朝か…』

そう呟いた時だった

「サクラ様、失礼致します」

襖を開けて入ってきたのはカラス天狗だった

「お目覚めになられましたか」

『?ええ。おはよう、カラス天狗』

「おはようございます。」

カラス天狗がわざわざ様子を見に来るなんて珍しい…そう思った時だった

「まさか、三日間お目覚めにならないとは思いませんでしたぞ」

三日間…?

『え?私三日も寝てたの?』

「左様でございます。鴆殿にも診て頂きましたが異常はないとの事でしたが…」

『はは…心配かけてごめんね?』

「いえ、今までのご無理がたたったのでしょう。
本来であればもうしばらくお休みいただくべきかと思いますが…」

『大丈夫、もう元気よ。
三日間も寝てたっていう心のダメージは大きいけど…』

私がそう言うとカラス天狗は苦笑していた

「念の為、鴆殿をお呼びします」

『いや、大丈…』

言い切る前にカラス天狗は物凄いスピードで飛んでいってしまった

相変わらず、早いなぁ

なんて呑気なことを考えていると鴆はすぐにやってきた







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